脊椎センターについて

腰や首の痛み、手足のしびれ、歩きにくさは、加齢に伴う背骨(脊椎)の変化から起こることが少なくありません。腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、変性すべり症、骨粗鬆症による椎体骨折などは、高齢の方に多く見られる代表的な脊椎疾患です。

長岡京病院 脊椎センターでは、こうした脊椎疾患に対して、保存療法から手術まで一貫して対応しています。担当医は脊椎外科を専門とする秋山 典宏医師で、前職を含めこれまでに約1,700件の脊椎手術に携わってきました。

「年齢のせいだから仕方ない」と諦めてしまう方が多い分野ですが、適切な治療によって症状が改善する方もいらっしゃいます。京都・乙訓地域の皆さまが安心してご相談いただける場でありたいと考えています。

当センターの診療の特徴

保存療法から手術まで、一貫して対応します

内服・リハビリテーションなどの保存療法から、手術が必要と判断された場合の治療まで、院内で一貫して対応できる体制を整えています。手術には、神経の圧迫を取り除く除圧術、背骨を安定させる固定術、つぶれた椎体を治療する椎体形成術があり、疾患や部位、全身の状態に応じて選択します。

他院で手術を受けた方のご相談

一度手術を受けたあとに症状が戻ってきた方、手術をすすめられたけれど別の医師の意見も聞いてみたいという方のご相談にも対応しています。

▶ 脊柱管狭窄症の再手術(再発の原因・再手術率)について詳しく見る

▶ 脊椎のセカンドオピニオン(別の医師の意見をお聞きになりたい方へ)

骨粗鬆症による背骨の骨折

高齢の方に多い骨粗鬆症性椎体骨折(いわゆる圧迫骨折)は、痛みが強いだけでなく、姿勢の変化や歩行の困難につながることがあります。当センターでは骨折そのものの治療に加え、骨粗鬆症の治療・骨密度検査(DXA法)まで続けて対応しています。

対応する疾患

腰部脊柱管狭窄症

腰の神経の通り道である「脊柱管」が狭くなり、神経が圧迫されることで、足のしびれ・痛み・歩きにくさが生じる疾患です。少し歩くと足がしびれて休みたくなる(間欠性跛行)のが代表的な症状です。

腰部脊柱管狭窄症のMRI画像。狭くなった脊柱管を点線で示している

▶ 腰部脊柱管狭窄症の治療・手術について詳しく見る

腰椎椎間板ヘルニア

椎体と椎体の間にある「椎間板」の内部の組織(髄核)が後方へ飛び出して神経を圧迫し、腰痛や下肢のしびれ・痛み・筋力低下などが生じる疾患です。20〜50歳代に多い一方、高齢化に伴う変性型ヘルニアも見られます。

腰椎椎間板ヘルニアのMRI画像。後方へ飛び出した椎間板を点線で示している

▶ 腰椎椎間板ヘルニアの治療・手術について詳しく見る

腰椎すべり症

腰の骨(腰椎)が本来の位置から前後にずれて神経を圧迫し、腰痛や下肢のしびれ・痛みなどが生じる疾患です。代表的なものに、加齢による変性すべり症と、若い頃の疲労骨折(腰椎分離症)による分離すべり症があります。

腰椎すべり症のレントゲン画像。前方にずれた椎体を矢印で示している

▶ 腰椎すべり症の治療・手術について詳しく見る

頚椎症(脊髄症・神経根症)

首の骨(頚椎)や椎間板、関節が変性して神経や脊髄を圧迫する疾患です。神経根が圧迫されると首から腕にかけての痛みや手のしびれが、脊髄が圧迫されるとボタンが留めにくい、歩行がふらつくといった症状が現れることがあります。脊髄症は進行することがあるため、早期の診断・治療が重要です。

頚椎症性神経根症のMRI・CT画像。圧迫された神経根を点線で示している
頚椎症性脊髄症のMRI画像。水平断と矢状断で圧迫された脊髄を示している

▶ 頚椎症性脊髄症の治療・手術について詳しく見る

靱帯骨化症(後縦靱帯・黄色靱帯)

脊椎の靱帯が骨のように硬くなって神経を圧迫する疾患です。首や腰の痛み、手足のしびれ、歩行障害などが現れることがあり、進行すると手指の細かい動作や排尿に支障が出ることもあります。

後縦靱帯骨化症のCT画像。骨のように硬くなった靱帯を点線で示している

▶ 後縦靭帯骨化症(OPLL)の治療・手術について詳しく見る

骨粗鬆症性椎体骨折(圧迫骨折)

骨密度の低下によって椎体の強度が下がり、わずかな外力や日常の動作でも骨折してしまう疾患です。背中や腰の強い痛み、姿勢の変化(円背)、身長の低下などが生じることがあり、痛みを感じないまま進行することもあります。

骨粗鬆症性椎体骨折のレントゲン・MRI画像。つぶれた椎体を矢印で示している

▶ 圧迫骨折の治療・手術について詳しく見る

▶ いつのまにか骨折(痛みがなくても起こる背骨の骨折)について詳しく見る

▶ 円背(背中が丸くなる)の原因と治療について詳しく見る

▶ 骨密度検査(DXA法)・骨粗鬆症外来について詳しく見る

▶ 仙骨骨折(骨粗鬆症による骨盤の脆弱性骨折)の治療・手術について詳しく見る

変形性脊椎症・変形性腰椎症

加齢や椎間板・関節の変性、椎体骨折によって脊椎が変形し、腰痛や下肢のしびれ、姿勢異常、歩行障害などが現れる疾患です。腰椎に起こるものを変形性腰椎症といいます。

脊椎の変形を示す全脊柱のレントゲン画像(正面・側面)

▶ 変形性腰椎症の治療・手術について詳しく見る

側弯症・成人脊柱変形

背骨が左右に曲がる側弯症や、加齢に伴って背骨のバランスが崩れる成人脊柱変形にも対応しています。腰の曲がりや前かがみの姿勢が進んで歩きにくい、といったお悩みもご相談ください。

ここに記載のない脊椎の症状についても、まずはご相談ください。

手術の方法

脊椎の手術には、主に次のような方法があります。どの方法を選ぶかは、疾患・部位・患者さんの状態によって変わります。

・除圧術:骨を削ったり、厚くなった靱帯を切除したりして、神経への圧迫を取り除く手術です。

・固定術:金属製のスクリューやロッド、人工骨を用いて脊椎の一部を固定し、ぐらつきや変形を安定させる手術です。

・椎体形成術:骨折してつぶれた椎体に骨セメントを注入し、痛みの軽減を目指す手術です。

▶ 経皮的椎体形成術(PVP・BKP)について詳しく見る

▶ 腰椎固定術(脊椎固定術)の種類・デメリット・費用について詳しく見る

代表的な術式を図でご紹介します。

腰椎椎弓切除術(開窓術)で神経の圧迫を取り除く除圧術の模式図
腰椎後方椎体間固定術(TLIF)の模式図。スクリュー・チタンケージ・移植骨の位置を示している
1椎間の腰椎後方椎体間固定術(TLIF)のレントゲン画像とチタンケージ
多椎間の腰椎後方椎体間固定術(TLIF)のレントゲン画像とCT画像
腰椎前後方椎体間固定術(XLIF・OLIF)のレントゲン画像と使用するケージ
頚椎の椎弓形成術の模式図とレントゲン画像。スペーサーで脊柱管を広げる
椎弓形成術でスペーサーを入れて脊柱管を広げる前後の模式図(頚椎PA図)
頚椎の椎間孔拡大術の模式図とCT画像
頚椎後方固定術のレントゲン画像とCT画像
BKP(バルーン椎体形成術)の模式図。つぶれた椎体を整復して骨セメントを注入する
BKP・PSO・椎体置換にそれぞれ後方固定術を組み合わせた3種類の模式図
椎体置換術と後方固定術を組み合わせた手術の模式図とレントゲン画像
PSO(骨切り術)と後方固定術を組み合わせた手術のレントゲン画像と模式図
VCR(骨切り術)と後方固定術を組み合わせた手術のCT画像とレントゲン画像
脊椎矯正固定術による背骨の変形の矯正前後のレントゲン画像(正面・側面)

受診の流れ・ご予約

脊椎外科外来は完全予約制です。受診をご希望の方は、まずお電話でご予約ください。他院で撮影された画像(レントゲン・CT・MRI等)や紹介状をお持ちの方は、受診時にご持参ください。

医療機関の方へ:紹介状はFAX 075-955-1236(地域連携室)へお送りください。

診察では、問診や神経学的診察に加え、必要に応じてレントゲン・CTなどの検査を行い、そのうえで治療の選択肢をご説明します。手術以外の方法も含めてご説明しますので、まずはご受診・ご相談ください。

診察スケジュール

診察日火曜日・金曜日
診察時間午前 9:00〜12:00(受付開始 8:00)
担当医秋山 典宏
ご予約075-955-1151
所在地〒617-0824 京都府長岡京市天神1丁目20-10

関連ページ

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