「高齢だから、手術は無理かもしれない」「この歳では、もう受けられないのでは」——年齢を理由に、腰や首の手術を諦めていませんか。長岡京病院(京都・長岡京)の脊椎センターでは、「何歳まで」という一律の基準で手術の可否を決めることはしていません。年齢だけで判断せず、お一人おひとりの全身状態と生活の困りごとをふまえて、手術ができるかどうかを一緒に考えます。このページでは、高齢の方の脊椎手術の考え方と、ご家族だけでのご相談についてご説明します。
脊椎センター 担当医:秋山 典宏(脊椎センター長)
日本整形外科学会認定 整形外科専門医
脊椎手術の執刀件数:約1,700件(2013年10月〜2026年9月・前職を含む)
脊椎センターの診察日:火曜・金曜 午前9:00〜12:00(完全予約制)
手術できるかどうかは、年齢だけで決まるのか
当院では、手術の実施可否を年齢だけで判断していません。診察では、主に次の点を確認します。
- 持病の状態:心臓・呼吸器・腎臓・糖尿病などが、手術に耐えられる状態に整っているか。
- 全身麻酔が可能かどうか:麻酔に耐えられる全身状態か。
- 今の生活でどれだけお困りか:歩ける距離や、痛み・しびれで何ができなくなっているか。
- 手術で何を取り戻したいか:ご本人が望まれる生活の目標。
同じ年齢でも、全身の状態や生活の困りごとはお一人おひとり違います。「もう年だから」と思っている方も、診察で確認すると手術という選択肢が残っていることがあります。逆に、診察の結果、手術をお勧めしないという結論になることもあります。どちらの場合も、理由をご説明したうえで、今後の方針を一緒に考えます。
高齢の方の手術で配慮していること
高齢の方の手術では、体への負担をできるだけ小さくすることを優先し、症状によっては神経の圧迫を取り除くだけの手術(除圧術)を選択します。必要があれば固定術を併用します。
どの方法が適しているかは、病気の種類と程度、そして上でご説明した全身の状態によって変わります。診察では、手術以外の方法も含めて治療の選択肢をご説明しますので、「すぐに手術を勧められるのでは」とご心配な方も、まずはご相談ください。
手術の前に、全身の状態を整えます
持病をお持ちの方は、手術の前に全身状態を確認し、血糖や血圧などが手術に適した状態に整ってから手術日を決めます。当院の内科医、通院中のかかりつけ医と連携しながら準備を進めます。
当院は脳神経内科・循環器内科・糖尿病内科・整形外科・リハビリテーション科を併設しており、持病のある方にもご相談いただきやすい体制です。
ご家族の方へ(ご相談・ご予約・同席)
高齢のご本人に代わって、ご家族が受診の準備を進められるケースは少なくありません。当院では次のように対応しています。
- ご家族によるお電話でのご予約:可能です。ご本人の症状とこれまでの経過を、分かる範囲でお聞かせください。
- 診察へのご同席:可能です。人数は、診察室にお入りいただける程度でお願いします。
- ご本人が受診に乗り気でないとき:通常の診察はご本人の受診が必要ですが、セカンドオピニオンであれば、ご本人の同意書と画像データ(MRI・CTなど)をお持ちいただくことで、ご家族だけでのご相談が可能です。詳しくは脊椎のセカンドオピニオンをご覧ください。
病気ごとの治療について
高齢の方に多い脊椎の病気と、それぞれの治療法は各ページで詳しくご説明しています。
- 腰部脊柱管狭窄症の治療・手術(歩くと足がしびれて休みたくなる)
- 腰椎すべり症の治療・手術(骨のずれによる痛み・しびれ)
- 圧迫骨折の治療・手術(背中・腰の痛み)
- 変形性腰椎症の治療・手術(加齢による腰椎の変形・腰曲がり)
- 頚椎症性脊髄症の治療・手術(首から手のしびれ・箸が使いにくい)
受診のご案内
脊椎センターの外来(脊椎外科外来)は完全予約制です(診察日:火曜・金曜 午前9:00〜12:00)。受診をご希望の方は、まずお電話でご予約ください。他院で撮影された画像(レントゲン・CT・MRI等)や紹介状をお持ちの方は、受診時にご持参ください。
よくある質問
- Q. 脊椎手術は何歳まで受けられますか。
- 「何歳まで」という一律の決まりはありません。年齢そのものよりも、持病の状態、全身麻酔が可能かどうか、今の生活でどれだけお困りか、手術で何を取り戻したいかを診察で確認して判断します。
- Q. 家族が代わりに電話で予約できますか。
- はい、可能です。ご本人の症状とこれまでの経過を、分かる範囲でお聞かせください。
- Q. 家族が診察に同席できますか。
- はい、可能です。人数は、診察室にお入りいただける程度でお願いします。