よくあるご質問 (FAQ)
- 治療対象は?
- 当院の手術は直腸膣瘻(ろう)、肛門括約筋機能不全を対象としています。
発生原因が経膣分娩時の会陰裂傷に伴う「会陰体損傷」に由来する、または先天性のものを治療させていただいております。 - 直腸膣瘻は自然治癒しますか?
- 粘膜のみであれば自然閉鎖することもあります。会陰体損傷していたら便秘などで圧がかかると容易に再発する可能性があります。根治には手術が必要です。ただし命にかかわる可能性は低いので根治が必須ではありません。
- 肛門括約筋機能不全は自然治癒しますか?
- 会陰体断裂により括約筋に力が伝えにくくなっています。ガスや便の失禁があります。断裂がないか軽度であれば骨盤筋トレーニングで軽減することもあります。重症断裂の場合は手術をお勧めします。ただ、こちらも命に関わる病気ではありません。
- 手術は何をするのですか?
- 麻酔後にうつぶせになっていただき(ジャックナイフ位)、会陰体を見つけて修復します。
- 麻酔方法は?
- 硬膜外麻酔または腰椎麻酔(サドルブロック)を行っています。
- 手術時間は?
- 瘻孔の有無や過去の手術歴にもよりますが、概ね2-3時間以内です。。
- 入院期間は?
- 手術前日入院とし、もっとも感染リスクの高い期間を含む10日間の入院を要します
- 絶食は必要ですか?
- 手術当日のみ絶食とします。
- 人工肛門は作成しますか?
- 不要です。
- 中心静脈栄養(TPN, IVH)は必要ですか?
- 不要です。
- 直腸膣瘻手術の再発率は
- 当院および橋本医院のデータでは再発率3.5%です。
- 肛門括約筋機能不全の治癒率は?
- 会陰体断裂からの期間が短いほど手術後の肛門機能改善が良好な傾向があります。病悩期間が長いほど、肛門括約筋が弱って(廃用性萎縮)、術後の骨盤底トレーニングが必要になることが多いです。
- 他院術後の再発でも治療できますか?
- 術式により癒着や炎症が高度で困難な場合がありますが、基本的に治療させていただいております。
- がんやがん治療によって生じた直腸膣瘻(ろう)は治療できますか?
- 本手術の適応ではなく、現在の治療を継続いただいております。
- 何歳でも、どんな患者でも治療できますか?
- 疾患原因が会陰体断裂であれば手術適応はあると考えますが、超高齢または小児など術後安静を保てない方はお勧めしない場合があります。
- 外来予約方法は?
- 会陰体疾患については毎週水曜日、当院理事長の水黒医師の外来を受診してください。
待ち時間短縮のため、ご予約制にさせていただいております。
当院外来受付(075-955-1151)に時間内にお電話いただくか、当HP内のwebフォームにご相談ください。 - 外来には何回来なければいけないですか
- 当院では初診当日に直接診察と病状説明をさせていただきます。もし手術を希望されたら同日に術前検査(レントゲン、採血、心電図)を行い、その次は入院日に来院となります。